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全ての差別の止揚と克服を

公正な社会を望んでいます

政治的に美しい物語の戦い

ある活動家と話をする機会があって、改めて感じた事。
旧来の左翼やリベラルは「正しさ」とか「正義」とか「平等」を美しいものとして活動し、運動を展開した。
しかし現代においてはインターネットの一般化によって、若年者・無学者が大いに自説を開陳し、近しい層をオルグしてしまう。
伝統的な左翼のオルグには啓蒙の面も多少はあったように思うが、いわゆるネット右翼オルグは啓蒙から遠く離れ愛国ポルノが蔓延している。
問題なのはその愛国ポルノが、純朴な目に美しく見える事だ。
「日本はアジアを解放して今でも感謝されている」「日本は世界中から尊敬されている」
これらの甘言は現実的な将来に希望が抱きにくい若年層にとって、自尊心を満足させる強い力がある。

日本の国力が相対的に低下し、貧困化が身近にせまる暗い日常において、左派は弱り右派が強くなっている。
これは主に若い世代が社会や世界に関心を向ける余裕がなくなっている事が大きな要因なのだろう。
遠い中東の正義に関心をはらうためには、長期的に生活が向上していくイメージが必要だから。

状況を改善するためには、政治を若者優遇に切り替え、一定以上の水準に豊かにしてやればいいのだろうと思う。
それが財政的、政治的に困難ならば、やはり左派が右派の物語よりも美しい物語を提供しなければいけない。
若者の貧困な想像力から外れ過ぎない範囲で、正しく美しい物語を新しい左派で作らなければ衰退は今後も続くだろう。