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少子化に抗うために早婚を奨励するべきか

日本人の生涯未婚率が急激な上昇を見せていると話題になった。
現在出産適齢期にある世代は一人子として育った率も高く、晩婚化傾向と組み合わさる事によって結婚や子育ての前に親の介護の必要が発生する率が高まっている。
30代後半以上の年齢になれば、男女とも配偶者としての市場価値が低下し、もしそれに親の介護が入ってくれば貧困化にも容易に至り結婚と出産は相当に困難になる。

これまで文化的にはいわゆるヤンキーと呼ばれる低学歴低収入層の早婚と若年出産が一般層から白い目で見られてきた。
しかしながら、大卒まで中流家庭に育った子女が30代の半ばに差し掛かると、容姿や収入でネガティブな要因を持っていると未婚のまま歳を重ねてしまう率が高くなってしまう。
自身の加齢、また父母の加齢による介護リスクを鑑みれば、ある程度若いうちに相手を見つけて結婚、出産してしまうのが合理的にも思える。

いわゆるヤンキー層は行動原理の浅薄さや長期的見通しの欠如が批判と嘲笑の要因になっていたと思われるが、長期的見通しを持っていた層も微妙な目論見外れが続いた結果、高齢未婚で親の介護による失業という非常に困難な身分に陥りかねない時代である。
こうなっては文化的価値観を人工的に転換し、結婚と出産は早ければ早いほどかっこいいという評価を巷に蔓延らせる事が少子化に抗う一つの有効な方法なのではないかと感じる。

まずは隗より始めよで、身近に早婚多産のヤンキー家族を見たら無理やりにでも彼らの決断力と生命力を称えてみようと思う。