全ての差別の止揚と克服を

公正な社会を望んでいます

塩村文夏都議は意図的に野次議員を追い込んでいるのではないか

自民党の鈴木彰浩都議が、みんなの党塩村文夏都議に対し、「ご心痛、ご迷惑をおかけした」として謝罪しました。
ご本人は「早く結婚した方がいいんではないか」という発言を認めていますが、当初塩村都議がtwitterに書き込んだのは「お前が結婚しろ!」でした。

実際は何という野次が飛んだのか、ずっと気になっていたのですが、NHKニュースのサイトで録画を見た限り、「早く結婚した方がいいんじゃないか」とは聞こえず「みんなが結婚した方がいいんじゃないか」と聞こえました。
”みんな”とは都議会においては塩村都議が所属するみんなの党を指すと思われ、「みんなの党がどこかと結婚(合流)した方が政策が実現できるんじゃないか」という少数会派を与党自民党が揶揄するという、特に珍しくもない野次なのではと思えます。 

疑問に思うのは、私から見て鈴木都議が潔白とまで言わないものの、「あれはセクハラや侮辱にあたるような発言ではない」と言い逃れできる程度の証拠がNHKに残っているにも関わらず、どうして塩村都議の言い分をほぼそのまま容れる形で謝罪に至ったのかという事です。

また、前述の塩村都議のtwitterには「早く結婚しろ!」に続いて「産めないのか?」という野次もあったとされています。特に「産めないのか」という部分は大変侮辱的で女性に対する発言として許されないものですが、これも本当にそのような発言があったのか疑わしくなっています。

アゴラに池田信夫氏が寄稿した記事が分かりやすく、調べる手間が省けました。

「産めないのか」というやじはなかった
http://agora-web.jp/archives/1601441.html

 

塩村都議のFacebookの書き込みによると、「自分が産んでから」云々という野次ならニュース番組の録音に残っていたそうです。
「自分が産んでから晩婚化や育児について質問しろよ」と「お前は子供を産めないくせにそんな質問するなよ」とではその差別意識や暴言としての酷さにかなりの差があるように思えます。

塩村都議の過去を引き合いに出して、いわゆる嘘泣きではないかと論じる人もあります。
どちらかは分からないにせよ、第一報となった「お前が結婚しろ!」「産めないのか?」というセンセーショナルなフレーズは、現時点ではどちらも確認できる録音録画としては残っていないようです。
もしかすると、塩村都議はこの野次を聞いた際に発言者を追い詰めてやろうと決意したのではと想像してしまいます。
聞き間違えただけかもしれませんが、実際の野次よりも一段と酷いものを意図的にネット上に書き込んだ可能性もあります。

塩村都議がかつて出演していたバラエティ番組での発言が、どの程度事実と本心からなのかが気になります。多少の脚色があったとしても、ある程度塩村都議の人格を表していたとしたら、政敵の失策を最大限利用するために、彼に不利なように発言を脚色する事もあったのではと想像します。

 
野次は聞き取れませんが、塩村都議の質問は録画が公開されています。
東京都議会平成26年第2回定例会 録画映像(一般質問)