全ての差別の止揚と克服を

公正な社会を望んでいます

能登半島地震について

元日から大きな地震が起こった。 私の暮らす町は遠方であり直接の影響はないものの、真冬にライフラインが絶たれたり、住み慣れた家を失ったり、愛する人を失ったりした人々の苦難を想像すると気持ちが沈んでゆく。そして、自宅で石油ストーブに当たりながら…

プーチンの戦争について(2022/3/10)

ロシアがウクライナに軍事侵攻して2週間が経った。 数日前の段階で200万人のウクライナ人が国外へ避難し、2万人の義勇兵がウクライナに入った。 廃炉作業中のチェルノブイリ原発が攻撃され、電源を喪失している。ザポリージャ原発もロシア軍に掌握されている…

侮辱された怒りと、その方向について

まさかできるはずがないと思っていた東京オリンピックが、今日(2021年6月24日)になっても開催の前提で物事が動いている。実際に動いているのか疑わしいが、どうやら開催に向けて動いているように私たちには伝えられている。これは侮辱である。 私たちは健…

やまゆり園事件と24時間テレビに対する犯行予告について

要望があったので取り急ぎ今書ける事を書いた。やまゆり園事件をまとめた本はこれから読むので大幅に加筆修正するかもしれない。 やまゆり園事件の犯人は幼少期より障害者に対する差別意識があったにも関わらず、何かの間違いのように重度精神障害者施設に勤…

自由恋愛の道徳性について

自由は素晴らしいものだ。逆に言えば、不自由な状況、基本的人権である自由権をもたない生活というのは苦痛に満ちたものになるだろう。自由は素晴らしい、しかし自由に恋愛する事も同じように素晴らしいだろうか。アラジンの物語のように、身分によって配偶…

早逝した彼女の件で何か書かなければいけない

若い女子プロレスラーが亡くなったそうだ。訃報に触れるまで私は彼女を知らなかったが、報道されている内容を見ると全く不幸であり、テレビという娯楽装置の犠牲者というふうに思える。彼女の母親も同業だったそうで、自分が育て、また背中を見て育ってくれ…

師を選ぶ事について

師弟関係の根本は私淑であると思う。 私達は生まれてから死ぬまでに幾人かの師に従って知識を得たり見識を深めたりする。しかし親であったり幼少期に関わる先生と呼ばれる人々は、所与のものであり、私達が自分の意思や希望で選んだものではない。 そもそも…

何が変わるのだろうか(変わらない事などあるのだろうか)。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって私達の生活は大きな変化を余儀なくされている。これは一時的なものではなく、自分の生涯にわたって、さらに何世代にもわたる影響として、相当に文化を変容させるのではと想像している。 楽観的な予測通り、人類が…

新型コロナ下、あるいはinter-coronaの生活について

COVID-19の拡大によって大げさな表現を用いれば世界秩序が変わりつつある。私達の健康で文化的な生活は、新型コロナウイルスからどのように生活圏を防衛し、あるいはウイルスへの免疫を獲得するかにかかっている。コミュニティとはその再生産を根源的な目標…

安倍政権と2018年7月時点の所感

2012年の年末に成立した安倍内開は改造や選挙を経て2018年7月の現時点まで継続している。この間世に明らかになった不正義と不誠実、不公正と虚偽の数々は文字通り枚挙に暇がなく、それをすると病みそうなので私より強靭な精神を有する諸氏に託す。私は他者を…

「ななまがり」というお笑い芸人のネタは差別を助長するのではと懸念する。

私は普段はテレビを見ないが、先日親類の家でたまたま見た番組に非常に驚いた。テレビ朝日系列の「日曜もアメトーク」という雨上がり決死隊が司会をしてお笑い芸人が多数出演するバラエティー番組だ。その番組に若手芸人にパフォーマンスをさせて、それをベ…

民進党の蓮舫代表が戸籍を公開すべきでない理由

蓮舫氏が自らの戸籍を公開する意思があるという報道を見て腹が立っている。私にできる範囲で、名刺を頂いた民進党の方に電話で伝えたし、明日も民進系の地方議員へ電話するつもりである。とにかく蓮舫代表は戸籍など一部であっても公表すべきではない。特に…

森友学園、安倍政権、日本会議。

森友学園問題について、発覚してから今日(3/18)までずっと追いかけている。余りにも多くの不公正や偏見や虚偽や言い逃れ、人間や集団のネガティブな面が露出し過ぎて日常生活にも支障が出てしまいそうだ。 上記リンクの動画がいつまで再生可能か分らないが…

ヤクザの人権について

映画『ヤクザと憲法』の公開や週刊誌の記事によって「ヤクザの人権」について言及が増えている。 例によってまとめサイトなどでは、「人権がないのは当たり前」だの「それを承知でヤクザになったのだろう」という蔑視的なコメントが羅列されるが、実に幼稚で…

テロの時代の功利主義哲学

今世紀初頭は、テロによって世界が捉えられる時代になってしまった。テロに先立っては大国による小国への軍事侵攻があり、それ以前には小国内での民族紛争と弱者への犯罪がある。 小さな憎しみは繰り返すうちに雪だるまのように大きくなり、気がつけば誰もそ…

豊かな社会の尺度について

障害児の教育に掛かる社会的資源を節約する目的で、出生前診断の拡大を望む人がいるらしい。それが一市民ならそういう人もいるだろうとしか思わないが、とある県の教育委員長だったから大きく報道された。 たしかに障害児の教育には大きなコストがかかり、ま…

安保法案の成立を喜ぶ人がいるのはなぜなのか

結論から言えば、勝ち馬に乗る優越感だろう。 かつてはプロ野球12球団の中で読売ジャイアンツが次点以下を引き離し圧倒的な人気を誇っていた。豊富な資金力によるスター選手の起用と、日本テレビ、読売新聞、スポーツ報知による圧倒的な露出量が全国的な球団…

差別が闇サイト殺人事件の萌芽だったのか

いわゆる「闇サイト殺人事件」または「愛知女性拉致殺害事件」と呼ばれる強盗殺人、死体遺棄事件で死刑判決を受けた男の死刑が執行された。この事件は被告の陳述など公判記録が、死刑となった被告本人の意思によって公開されていた時期があり、現時点でも一…

公衆浴場における差別

そもそも差別とは何だろうか 一言で言えば「恣意的な分別によって対象の個人または集団に不利益を強要する行為」という事になるだろう。 比較的軽い*1差別の例として、刺青やタトゥーをしている人が公共浴場の利用を断られるケースがある。刺青やタトゥーを…

政治的に美しい物語の戦い

ある活動家と話をする機会があって、改めて感じた事。旧来の左翼やリベラルは「正しさ」とか「正義」とか「平等」を美しいものとして活動し、運動を展開した。しかし現代においてはインターネットの一般化によって、若年者・無学者が大いに自説を開陳し、近…

少子化に抗うために早婚を奨励するべきか

日本人の生涯未婚率が急激な上昇を見せていると話題になった。現在出産適齢期にある世代は一人子として育った率も高く、晩婚化傾向と組み合わさる事によって結婚や子育ての前に親の介護の必要が発生する率が高まっている。30代後半以上の年齢になれば、男女…

世界と自分の境界はひとつしかない

人間は一人で産まれて一人で死ぬ。双子で産まれようが大量虐殺で何千人と一緒に殺されようが、感覚や認知は結局共有できないものだ。だから孤独に耐える覚悟と諦観が必要なのだ。人間存在の孤独を無視する者は、おそらく浅薄な世界に生き、浅薄な存在として…

政治の憂鬱と学習という政治運動

ここ数日ブログ上の応酬を眺めていて、心情的にはプロブロガー志望の世間知らずさにうんざりしている。そもそもブログは操作の簡便な記録手段でしかなく、それが価値を持つとすれば記録の内容か記録する人に希少性や有用性がある場合に限られる。残念な事に…

Facebookのコメント報告機能が機能していない。

BLOGOSに寄稿された記事に関して酷いコメントがついていたので非表示にして差別発言として報告した。しかし解答は以下のような素っ気無いものだ。 差別的表現や記号が含まれるとご報告いただいたコメントを確認したところ、コミュニティ規定に違反するもので…

シャルリーエブド事件についてフランス人から聞いた話

私にとってシャルリーエブド事件は非常に衝撃的であり、それを受けたフランス人及び欧米人の反応はやや理解に苦しむ部分があった。たまたま友人に翻訳会社を経営するフランス人がいたので、捕まえて話を聞いた。以下は彼の話を要約したものである。 フランス…

ブログの息苦しさについての雑感

このブログがごく偶にしか更新されないのも、ここ最近話題になっている「ブログの息苦しさ」の所為と言っていいだろう。 しかしこれはインターネットが真に社会インフラになった証左でもあり、むしろ歓迎するべきである。 何が息苦しさの正体かと言えば、自…

長崎の女子高生による殺人について考えた事

再び「なぜ人を殺してはいけないか」という問いが私たちの社会で流通している。単純に答えるなら「それが社会のルールだから」で終わるだろう。「なぜルールを守らなければいけないか」と問われれば、「守らない者は社会から放逐されるからだ」と答えるだろ…

創価学会及び統一教会の関係者各位

公序良俗のためにぜひ法的対処をお願いします。明らかな名誉毀損が「デモ」の名の下に行われ、さらには動画としてインターネットで世界に発信されています。 デモの名称は「朝鮮カルト犯罪撲滅デモ in高田馬場~早稲田」のようです。 主催は「外国人犯罪撲滅…

警察権行使に伴う人権侵害防止に関する提言

先日大手新聞のweb版において気になるタイトルがあった。 ”「〇〇」は無職で生活保護受給、現場の微物とDNA型一致” 「〇〇」の部分は通称というか、被疑者が名乗った偽名であるけれど当然記事の本文には氏名が記載されている。仮にこの被疑者が犯人であって…

解釈改憲に対する怒りと悲しみ

自公が集団的自衛権に関する解釈改憲について合意に至ったと報道された。私は概ね自民党の政策を支持しているが、これについては裏切られたと感じる。9条を含め、正式な手続きを経た上での改憲ならば支持できるが、軍事力の運用に関する大幅な方針転換につ…